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蕎麦と文明
日本人はいつ頃から、そばを食べていたのでしょうか。
そばに関する最も古い文献は「続日本記」。
それには、養老六年(722)の勅論に「宜しく天下の国司に令して、百姓に勧課して、晩禾、蕎麦及び小麦を植ゑ、蔵置貯蔵して、以て年荒に備へしむべし」とあります。
つまり、稲の生長が良くないのでそばを植えて、不作の年に備えたというわけです。
早くもそばは奈良朝以前から栽培され、王朝の時代には備荒食糧として重宝がられていたようです。
そばは寒冷な荒地でも育つので、比叡山などの厳しい風土の霊山にも植えられ、僧の食事にもなりました。
また修験者には修行の旅に立つ時、そばを携帯したと言われています。
食物のない山などでは、一握りのそばを谷水で研いで、飢えをしのいだのでした。

